対東ティモール支援

 

ノン・プロジェクト無償資金協力
「バトゥガデ国境におけるカーゴX線検査機」に関する引き渡し式について

2010年7月23日

 

 7月16日、東ティモールの西端のインドネシアとのバトゥガデ国境において、日本の支援で調達された貨物用X線検査機1台(コンテナの外からコンテナ内部の荷物検査を可能とする機械)が東ティモール政府に引き渡されました。

 

 引き渡しの式典には、ピレス財務大臣、ハンジャム財務副大臣のほかオリベイラ税関長はじめ実際に機械を運用する税関関係者、インドネシア側からも税関関係者等が参加し、関心の高さを物語っていました。軍、警察、外交団、地元関係者等多数が参加、日本側から北原巖男在東ティモール大使夫妻が出席しました。

 

 これまで、日本は、平成21年6月に、東ティモールの唯一の国際港であるディリ港に貨物用X線検査機を1台供与しました。その際、シャナナ・グスマン首相は、北原大使に、インドネシアとの陸上輸送の要路であるバトゥガデ国境にも是非X線検査機を供与していただきたいと直接要請され、それが今回実現したものです。

 

 当X線検査機の設置を機に、東ティモール政府は、ハンジャム財務副大臣が先頭になって、屋根付き検査場の整備をはじめバトゥガデに新しく大きな税関コンパウンドを整備しました。日々重要性を増す税関業務に対する意気込みを示すものです。

 

 式典では、ピレス財務大臣から検査業務の画期的なスピードアップ、効率化、実効性の確保が可能になるとして、日本政府に強い感謝表明がありました。
コンテナを積んだトラックが大きなX線検査機を通り、検査機が実際にどのように稼働するのかデモンストレーションも行われました。

 

 東ティモールは、現在「Goodbye Conflict, Welcome Development」を標語に掲げ、国づくりに邁進しています。ディリ港、バトゥガデ国境をはじめとする当国の玄関口の機能強化は極めて大切です。東ティモールのさらなる発展に貢献出来るよう、そして東ティモール国民と日本国民の友好の架け橋となれるよう、当館は今後も様々な形で支援を続けていきます。

 

(注)ノン・プロジェクト無償資金協力とは、貧困削減など経済社会改革を実施している開発途上国を支援するため、国外からの資機材などの購入のための資金を供与する無償資金協力です。

 


 

屋根付の検査施設

 

あいさつするピレス財務大臣

 

日本国民からのプレゼントと明記された銘盤

 

X線検査機の鍵を贈呈して固い握手

(左からハンジャム財務副大臣、ピレス財務大臣、北原大使)

税関コンパウンド視察

 

(了)

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