7月15日(木)、オイスカ東ティモール地域研修センターの第16期初級研修コース11名及び第15期上級研修コース3名の青年男女の研修修了式が、伊藤秀雄所長主宰の下、リキサ県マウバラ準県の同研修センターにて実施されました。
カルバイユ リキサ県知事、グラナデイロ東ティモールNGOフォーラム代表、サントス マウバラ準県警察本部長をはじめ来賓の皆さん、日本側からは北原巖男大使夫妻が出席しました。
オイスカは、1996年の研修センター立ち上げ以来今日まで、幾度か騒乱などによる中断はあったものの、一貫して当国の農業分野における人材育成のため、積極的かつ献身的な活動を続けています。
研修は初級・上級ともに6カ月間行われました。研修生は当国各地から募集され、寄宿舎生活を行いながら、園芸、果菜類、養鶏、小型トラクター・耕うん機の運転などの農業技術のほか、ポルトガル語、英語、基礎日本語の研修を受けました。
研修生たちは技術、語学能力の習得に励みつつ、寄宿舎生活を通して仲間同士で助け合うことで「協同」の精神も身につけます。更に、本研修では、研修生がそれぞれの地元に戻り、地域住民の先頭になって農業の発展に努めていくことが期待されていることを踏まえ、彼らのリーダーシップ能力の育成を重視しています。今や多くの研修生が、全国各地、各機関等で活躍しています。
かかる点でも、オイスカの研修は当国内で高く評価されています。
研修修了式の会場には、研修生が育てた見事な野菜や果物が展示されており、彼らの学びの成果の象徴のようでした。
北原大使は祝辞の中で、研修生の皆さんが、学んだことをそれぞれの地域で広めていき、当国の発展に寄与していくことを期待する旨述べました。北原大使夫妻より、研修生に対して、伊藤所長が常々指導している「作業記録を残す大切さ」を踏まえ、ノートとボールペン等がプレゼントされました。
伊藤所長からは、研修生の頑張りをたたえるとともに、「地域の皆さんとの連携確保」。「自助能力向上」そして[研修生(OISCAファミリー)の相互連帯促進」などについて熱く語り、激励されました。
研修生の方々の、今後の活躍に期待したいと思います。
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修了生に対してお祝いのスピーチをする北原大使。 | 研修生を激励する伊藤秀雄・オイスカ東ティモール地域開発研修センター所長。 |
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研修生に修了証書を手渡す北原大使。 | 研修生一人一人にプレゼントを手渡す北原大使夫妻。 |
(了)
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