対東ティモール支援

 

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力
「マヌファヒ県ファトベルリウ準県における農村開発研修センター建設計画」
竣工式について

 

 

 

 1.9月14日(水)、東ティモールの南部に位置するマヌファヒ県ファトベルリウ準県おいて草の根・人間の安全保障無償資金協力「マヌファヒ県ファトベルリウ準県における農村開発研修センター建設計画」(供与限度額約850万円)の竣工式が行われました。竣工式には、東ティモール側より、フィロメノ・ティルマン県知事、県政府関係者、被供与団体のフトュル・ディヤック関係者はじめ地域住民の多くの皆さんが参加しました。日本側からは、北原巌男駐東ティモール大使夫妻が出席し、盛大な式典となりました。

 

 2.東ティモールでは、総人口の75%が農業を営んでいることから、農業・農村開発は東ティモールの中長期開発計画である戦略開発計画(Strategic Development Plan)の中でも重要課題の一つとして掲げられています。特に小規模農業の運営管理技術の向上や農業に従事する若者の人材育成は、農作物の自給率を上げるためにも必要不可欠です。

 

 3.本案件により、マヌファヒ県ファトベウリウ準県において、農業グループ、女性及び青年を対象とした農村開発研修センターを建設し、農業技術、運営管理及び小規模事業の運営に関する指導並びに、職業訓練を実施することにより地域住民の生活の質がさらに向上することを期待します。

 

 4.被供与団体代表ムジノ・ヌネス氏は、2008年に日本の支援で大分県の「一村一品東ティモール塾」に参加し、感銘を受けたことがきっかけで、日本で学んだ技術を生かしたいと思い、稲作、コーヒー生産、畜産が盛んな当該地域の若者たちへ技術指導を行ってきました。

 

 5.北原大使は「東ティモールにとっては農業分野における人材育成は急務です。皆さん一人ひとりが自分のできることを自ら積極的に行っていく努力をするとの決意で、国づくりを始めていると確信しています。」と式典で述べました。当館は今後も農業分野の支援を継続していきます。

 

(了)

 

 

農村開発研修センター入り口の鍵譲渡式(左)北原大使(右)ムジノ代表
地元の若者たちによる歌披露
本案件で完成した農村開発研修センター(正面奥)

 

 

 

(c) Embassy of Japan in Timor-Leste  Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-Leste (P.O. Box 175) Tel: +670-3323131 Fax: +670-3323130