対東ティモール支援

 

東ティモール国家警察(PNTL)県警本部長5名が地域警察研修のため日本へ出発します!

 

 

写真:左からライ本部長(アイレウ県)、マウルタ本部長(コバリマ県)、マルティンス本部長(リキサ県)、北原大使、ダ・シルバ本部長(マナツト県)、ゴメス本部長(アイナロ県)

 

 

 9月2日、JICA国別研修・地域警察研修に参加する県警本部長5名が北原大使を表敬し、懇談しました。

 

 このプログラムでは、東ティモール国家警察(PNTL)の地域レベルでの警察力を高めることを目的に、前半は日本(東京及び石川県)、後半はインドネシア(ジャカルタ、バリ)を訪問して各種研修を実施します。

 

 東ティモールは独立して9年余りの若い国家であるばかりでなく、今年3月に警察権が国連から東ティモール政府に移譲されたばかりであり、地域警察の能力を高めるためには、まずは各地域の治安を担当する県警幹部が地域警察についての理解を深めることが何よりも重要です。その観点から、このプログラムの参加者は全国13県から、女性1名を含む5名の県警本部長が選抜されました。

 

 日本における研修では、東京において地域警察活動についての講義を受けた後、石川県の金沢東署を訪問して、駐在所や交番における実際の地域警察活動を見て見聞を広めていただきます。また、インドネシアのジャカルタとバリにおいては、JICAが現地で実施している市民警察活動促進プロジェクト(ジャカルタ)と安心なまちづくりプロジェクト(バリ)を視察することを通じて、発展途上国における市民警察活動促進の実態を学んでいただきます。

 

 東ティモールとインドネシアは、未来志向の下に警察活動を含め緊密な関係の構築・発展に努めており、今回の研修はその面からも極めて意義深いと考えています。

 

 9月2日の懇談において、このプログラムの参加者から「日本政府によるご支援に感謝します。このプログラムに参加することによって、PNTLがさらなる経験を積み、国の発展に寄与できることを確信しています」との力強い決意の言葉をいただきました。

 

 来年2012年は大統領選挙と議会選挙が行われる重要な年です。これらの成功のためにも、国民から信頼され支持される警察力の強化が不可欠です。このプログラムが安全かつ公正な選挙の実施と、東ティモールの持続的な発展の一助となるよう、参加者の皆様のご活躍を願っています。

 

 

(了)

 

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