対東ティモール支援

 

無償資金協力「オエクシ港緊急改修計画」起工式について

 

 

1. 8月30日(火)(現地時間同日)、東ティモールの首都ディリから西約120㎞のオエクシ県パンテマカサル準県において、無償資金協力 「オエクシ港緊急改修計画」(供与限度額11.75億円)の起工式が行われました。起工式には、東ティモール側より、ラサマ国会議長、グスマン首相、ペドロ・ライ・インフラ大臣、テメ・オエクシ自治地区担当国務長官、国会議員、政府関係者、オエクシ県関係者はじめ地域住民等多くの皆さんが参加しました。日本側からは、北原巖男駐東ティモール大使夫妻、髙田JICA東ティモール事務所長、施行にかかわる日本港湾コンサルタント(株)及び飛島建設(株)の皆さんが出席し、盛大な式典となりました。

 

2.北原大使は、本式典の挨拶のスピーチの中でオエクシ港緊急改修計画がグスマン首相の強いリーダーシップによって今回東ティモールにとってとても大切な住民投票記念日に起工式が実現する運びとなったことを強調し、「今回のオエクシ港の桟橋改修により,フェリーは安全に接岸出来るようになり,乗客の乗降,荷物の積み卸しが安全且つスムーズに出来るようになります。オエクシ港に国際貿易を含む新たな物流の流れも期待出来るようになります。飛び地であるオエクシ県の玄関として、オエクシ県県民6万5500人はもちろん,東ティモール全体の国造りの一層の加速化に大きく寄与するものと考えます。」と述べました。

 

3.グスマン首相は、本式典の冒頭挨拶のスピーチの中で「日本は、3月に起きた東日本大震災によって甚大な被害を受け、復興という重大な課題を抱えている状況の中、オエクシ港の今次改修に取り組んでいただき、東ティモール国民及び東ティモール政府を代表して日本国民及び日本政府に謝意を申し上げます」と述べました。またラサマ国会議長は「日本が本件でよい工事を行ってくれることを期待する」と述べました。

 

4.本件は、東ティモールに対するこれまでで我が国最大規模のODA案件です。また7月に東ティモール政府は戦略開発計画(SDP)を発表、我が国が同計画及び同計画に基づく国造りを全面的に支援することを約束した後、初めて着工する我が国のSDP支援案件で、SDPに沿った当国の基礎インフラの整備に資するものです。更に東日本大震災の後,我が国が東ティモールで初めて着工するODA案件の工事です。施工業者の皆さんには、質の高い技術によって日本として誇ることが出来る港を造っていただきたいと思います。

 

 

(了)

 

 

会場のオエクシ港 現地長老達の歓迎
グスマン首相、ラサマ国会議長、ライ・インフラ大臣、北原大使の入場 現地長老達の入場歓迎
グスマン首相から北原大使夫妻へのオエクシ民族衣装着付け(北原大使右はグスマン首相) グスマン首相(右)と北原大使夫妻、左は高田JICA所長
民族舞踊による席への誘導 式典での民族舞踊披露
ラサマ国会議長挨拶 グスマン首相挨拶
ライ・インフラ大臣挨拶 北原大使挨拶
テメ・オエクシ自治区担当国務長官 招待客及び出席者
グスマン首相、ラサマ国会議長、ライ・インフラ大臣、テメ・オエクシ自治区担当国務長官、北原大使によるスコップ入れ  
グスマン首相、ラサマ国会議長、ライ・インフラ大臣、テメ・オエクシ自治区担当国務長官、北原大使によるスコップ入れ  
完成図ボード設置(グスマン首相と北原大使) 完成図

 

 

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