対東ティモール支援

 

エルメラ県内の小学校における保健教育プロジェクト(第3年次)

 

 

8月5日、平成23年度日本NGO連携無償資金協力「エルメラ県内の小学校における保健教育プロジェクト(第3年次)」の贈与式が、在東ティモール日本国大使館にて行われました。日本政府は「特別活動法人シェア=国際保健協力市民の会」(以下シェア)のこのプロジェクトに対し、258,313米ドルを供与しました。シェアによるエルメラ県内の小学校保健教育プロジェクトは2009年にフェーズⅠが開始し、2010年にはフェーズⅡが継続され、そして今般、フェーズⅢの運びとなりました。

 

この支援は、日本政府から日本のNGOの行う社会開発及び人道的緊急支援に資金を支援する草の根の無償資金によるものです。署名式では、北原駐東ティモール日本国大使と吉森シェア東ティモール現地代表代行が署名し、教育省、保健省、エルメラ県からも代表者が出席しました。

 

シェアは日本の国際保健のNGOで、過去2年の事業では、教育省、保健省と協働してエルメラ県の小学校を対象として、小学校教師及び校長への学校保健トレーニング、保健教育教材の開発、保健の歌コンテストや保健のクイズ大会、また衛生的な環境の学校作りなどを行ってきました。今回の第3次では、国レベルで学校保健への認識を高めるためのワークショップを開催し、国家政策として学校保健プログラムの制度化を進めていくことを目標にしていきます。

 

北原大使は、「7月28日エルメラ県のNurutali小学校を訪問した時、生徒の皆さんが元気に大きな声で、シェアの皆さんから習ったマラリア防止のための歌を歌ってくれました。コンクールの時だけではなく、常に皆さんが歌を覚えていることに驚きました。子供たち自らが保健教育を実践していく先駆けになっていると思います。」と式典挨拶で述べました。

 

日本政府は今後も、東ティモールの素晴らしい未来に向けて東ティモールの皆さんが自分たちの手で自ら変えていこうとするこのような活動を、引き続き支援していきます。

 

 

(了)

 

左よりエルメラ県教育局長、保健省健康促進課長、シェア吉森代表代行、北原大使、教育省認定局長、エルメラ県知事、他 シェア吉森代表代行(左)と北原大使(右)

 

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