対東ティモール支援

 

青年海外協力隊(第1期長期隊員)の大統領表敬

 

 

1. 7月19日、新たに着任した青年海外協力隊(第1期長期隊員)3名がラモス=ホルタ大統領に表敬訪問を行いました。鈴木さん(業種:村落開発普及員、所属:農業・水産省アグリビジネス局の「一村一品」タスクフォース)、阿部さん(業種:プログラムオフィサー、所属:NGO Ba Futuru)及び矢加部さん(業種:写真、所属:NGO Ba Futuru)は初の長期隊員として、6月29日に当地に着任しました。本表敬には東ティモール政府からサビノ農業・水産大臣が、日本側からは北原駐東ティモール大使及び髙田JICA東ティモール事務所長他が同席しました。

 

2. 本表敬において、3名の協力隊員は当地に来てから学習し始めたテトゥン語で挨拶をしました。

(1)鈴木さん

「日本の大学では農学部に所属し、大学院では経営学を専攻していました。東ティモールでは地方の農産品を市場へ売り込むことが上手く出来ておらず、問題になっています。私は、自分の配属先の職員と共に一村一品としての商品作り及び売り込みに一生懸命に取組み、当国の農業発展に貢献したいと思っています。」

(2)阿部さん

「大学及び大学院では平和構築と民主化について研究していました。東ティモールにおいて平和構築及び経済発展の手助けをし、東ティモールの人々の生活がより良くなるように、貢献していきたいと思っています。私は、平和構築事業に携わるBa Futuru(テトゥン語で「未来のために」という意味)で勤務する予定です。私の仕事は事業の管理を行うこと、また、事業の運営をより効率的にするために現地職員のトレーニングをすることです。」

(3)矢加部さん

「私は日本の大阪にある芸術大学にて写真を学びました。写真及び美術の教師としてBa Futuruで勤務する予定です。私は東ティモールの子供たちが写真と美術を好きになってくれることを願っています。そして、東ティモールにおいて多くの人々に出会いたいと思っています。」

 

3. ラモス=ホルタ大統領は全隊員がテトゥン語で挨拶したことを非常に喜び、東ティモールで初めてとなる長期隊員の着任を歓迎しました。同大統領は協力隊員3名のうち2名がBa Futuruに所属することから、同NGOの設立目的について言及し、東ティモールの次代を担う若者が、青少年活動を通じて国造りと治安の安定に貢献していくことが極めて重要である旨強調しました。さらに、同大統領は東ティモールの主要産業である農業について言及し、当国の農村・農業開発には食料の安全保障及びアグリビジネスの普及が非常に大切である旨説明しました。今後、青少年育成及び農業・農村開発分野に係わっていく協力隊員の活躍を期待している旨、また、一層多くの協力隊員の来訪を願う旨話されました。

 

4. 2010年4月から1年間にわたって続いてきた青年海外協力隊(短期隊員)の活動が今回からいよいよ長期隊員に引き継がれました。9月には更にもう1名の長期隊員が当地に着任  予定です。これら4名の長期隊員は2年間の間、東ティモールの人々と一緒にじっくりと活動を広げていくことになります。これからの皆さんのご活躍を応援しています。

 

(了)

 

 

青年海外協力隊(JOCV・長期隊員)の3名
(右から)北原大使、サビノ農業・水産大臣、阿部隊員、  ラモス=ホルタ大統領、矢加部隊員、鈴木隊員、髙田JICA東ティモール事務所長

 

 

 

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