対東ティモール支援

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力

「バウカウ県障がい者リハビリテーショントレーニングセンター建設計画」に関する署名式について

 

 

 2月17日(木)(現地時間同日)、北原巖男駐東ティモール日本国大使と現地NGOティモールロロサエ障がい者協会(Klibur Aleizadus Timor Loro Sa’e: KATILOSA)のラウレンティノ・グテレス代表との間で,草の根・人間の安全保障無償資金協力「バウカウ県障がい者リハビリテーショントレーニングセンター建設計画」の署名式が,ディリ市内の社会連帯省で執り行われました。同団体には,日本政府から101,462USドルが供与されます。

 

 KATILOSAは2000年に設立され、当国東部に位置するバウカウ県で、Community Based Rehabilitation(CBR:障がい者への支援を地域の中でサポートする活動)といわれる支援を中心に、障がい者支援活動に取り組んできました。さらに、同団体は、社会連帯省と連携して、当国の障がい者支援の枠組み作りにも関わるなど、当国の障がい者支援を積極的に行っているNGOです。

 

 KATILOSAが活動するバウカウ県を含む当国東部地域は、独立前後の騒乱で障がいを負った人々が多く、リハビリテーションや就学・雇用など社会活動への参加のための支援が必要とされている地域です。
 KATILOSAは、これまで十分な設備のないトレーニングセンターで障がい者支援活動に取り組んできましたが、支援を必要とする人々の受け入れ拡大と、当国でのCBR活動の更なる普及のために、今回の事業で新たなトレーニングセンターを建設することになりました。

 

 新たなトレーニングセンターでは、リハビリテーションのほか、職業訓練を提供する予定で、これにより障がい者の雇用機会の拡大と経済的自立に寄与することが期待されます。
 更には、医療者を対象としたCBR活動の普及研修や、障がい者の家族及び地域住民に対する障がい者支援の啓蒙活動を行うことにより、地域の障がい者に対する相互理解を促進することも期待されます。

 

 東ティモールは紛争後の復興から開発の段階へ移行し、国造りが進んでいますが、社会的弱者への支援はまだまだこれからの段階です。社会的弱者にも国造りの成果が届くよう、当館は今後も積極的に草の根レベルの支援を続けていきます。

 

 

(了)

 

署名後、固い握手を交わす北原大使(左)とラウレンティノKATILOSA代表(右)

(右から二番目より)ラウレンティノKATILOSA代表、

デ・デウス社会支援・自然災害担当国務長官、北原大使

式典に参加したKATILOSAの職員及び関係者
 

 

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