対東ティモール支援

 

無償資金協力

「第二次ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」に関する交換公文の署名

 

 

1.1月31日(月),首都ディリにおいて,「第二次ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」に関する交換公文(E/N)の署名が行われました。日本側からは中嶋臨時代理大使,東ティモール側からはカルロス外務副大臣が署名を行いました。また,同日,榎本JICA東ティモール事務所長とカルロス外務副大臣との間で,贈与契約(G/A)の署名も行われました。

 

2.我が国は,2010年1月から,ディリの人々に安全な水を届けるため,無償資金協力「ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」(供与限度額6億9400万円)というプロジェクトを実施しています。これまで,ベモス川上流の取水堰,導水管(総延長7km)及び配水池等の改修工事を行ってきました。しかし,2010年3~4月にベモス川上流で発生した大規模な洪水によって他の給水施設が重大な被害を受けたため,今般,追加的に「第二次ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」(供与限度額2億7200万円)を実施します。

 

3.ベモス川の上流では,とても澄んだ水が大量に流れています。我が国は,これら2つの「緊急改修計画」を連続して実施することによって,ベモス川上流の取水堰から,途中の導水管を経由してディリ市内の浄水場まで,澄んだ水を途切れなく確実に運べるように計画しています。

 

4.日本は,2003年から2007年までの間に,ディリ市内の2か所の浄水場を新設し,2か所の浄水場を緊急改修しました。現在,この4か所の浄水場からは消毒された清潔な水が,ディリ市民の3分の1に行き渡っています。

 

5.このプロジェクトについては,2010年9月,北原大使が,「ベモス-ディリ給水施設緊急改修計画」の第一次事業の起工式の中で,「この事業は,ディリ市民の目にはほとんど見えない場所で行われていますが,日本は,ディリ市民の「いのちの水」を確保するために,この改修事業をしっかりと行う決意です」というスピーチを行ったことが思い出されます。今回の第二次改修事業が,東ティモールと日本の間の新たな友情のシンボルとなることを願います。

 

 

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