対東ティモール支援

 

平成21年度草の根・人間の安全保障無償資金協力
「ディリ市内におけるコミュニティ・クリニック建設計画」の竣工式について

平成22年9月8日


1.8月26日(現地時間同日)、平成21年度草の根・人間の安全無償資金協力案件「ディリ市内におけるコミュニティ・クリニック建設計画」の竣工式がディリ市内のKYM修道会(Kasih Yesus Dan Maria/KYM)で執り行われ、北原巖男駐東ティモール日本国大使及び実施団体であるKYM修道会のマリア・ルシア・デ・アルメイダ代表をはじめとした来賓が出席しました。KYM修道会のこのクリニック建設事業に対し、日本国政府より87,700米ドルが贈与されました。

 

2.KYM修道会が、2003年から首都ディリのベボヌク地区で運営してきた聖ミカエルクリニックは、以前は診察室と妊産婦用の狭い部屋が1つずつしかなく、毎年増え続ける患者を受け入れるのが困難な状況にありました。今回の事業により同じ敷地内に、診察室2室、妊産婦の入院部屋4室、重症患者用の診察室1室、薬剤室1室、助産室1室を備えた規模の大きいクリニックが建設されました。東ティモールの出生率は非常に高く、助産施設は極めて重要です。本案件で助産施設が充実したことにより、より良い妊産婦保健サービスを提供することが可能となり、さらに充実した地域の拠点保健医療施設として、コミュニティー住民に対し総合的な基礎保健サービスを提供することができるようになりました。

 

3.KYM代表からは、日本国政府と日本国民に対する感謝の意とともに、同団体のスローガンである「Love All and Serve All」の精神で今後も地元住民のために活動を続けていく決意が表明されました。

 

4.これに対し、北原大使は、KYM修道会がこれまでコミュニティーのために真摯に活動を続けてきたことに対し敬意を表すとともに、この新しいクリニックが草の根のニーズを満たし、更に日本・東ティモール国の友好の懸け橋になることを期待する旨述べました。当館は、今後も当国の地域住民が一層健康的な生活ができるようサポートを今後も継続し、両国間の友好関係がさらに発展するように尽力していきます。

(了)

写真1.子どもたちの歓迎を受ける北原大使夫妻。 写真2.竣工式に際し北原大使よりスピーチ。
写真3.クリニックのテープカットを行う北原大使、及びKYMアロイシャ氏
写真4.開所のテープカットを終え、クリニック内を視察する北原大使夫妻
写真5.開所したクリニックの外観。玄関右には草の根・人間の安全保障無償資金協力により建設されたことを記念するモニュメントが当該団体により設置された。

 

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