対東ティモール支援

 

 

WFP(国連世界食糧計画)を通じた無償資金協力(食糧援助)

に関する贈与契約(Grant Agreement)署名式への立会い

平成22年1月25日

 

 

 1月21日、保健省会議室にて、榎本JICA東ティモール事務所長とフルーレンWFP東ティモール事務所長との間で、平成21年度WFP経由無償資金協力(食糧援助)に関する贈与契約への署名が行われ、北原大使ならびにソアレス保健省事務総長が立会いました。

 

 本案件では、日本政府がWFPを通じて2.2億円を供与します。この無償資金協力によってWFPは、東ティモール国内で生産しているトウモロコシと大豆を購入し、それらを利用した高栄養ブレンド食品の同国内での加工を行います。そして、保健省を通じこの高栄養ブレンド食品を妊産婦や5歳以下の乳幼児に配布する予定です。

 

 日本政府は、過去4年間、東ティモールに対し、WFPを通して海外で調達したお米での食糧援助を行ってきました。

 

 今年度の支援は初の試みであり、東ティモールの農業及び民間セクターを活かした支援が行えることが期待されています。今後の東ティモールの経済開発にとって、現在ほぼ唯一の産業である農業を振興すること、また、食品加工等も含めた民間セクターを育てていくことは、非常に重要な課題です。また同時に、東ティモールは出生率が高く、栄養不良の子どもたちが多いため、妊産婦及び小さな子どもたちの栄養改善も、早急に取り組まなければならない大きな課題となっています。

 

 日本政府のWFPを通した今回の拠出は、これらの課題に取り組む東ティモール政府を強く後押しするものになると期待されています。

 

(了)

 

署名式の様子

 

 

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