平成22年9月20日
9月16日(木)、ディリ市内のディリ港にて「ディリ港改修計画」の引き渡し式が行われました。
式典には、東ティモール側からライ・インフラ大臣、ハンジャム財務副大臣、カエリョ公共事業担当国務長官、ナシメント東ティモール・日本友好議員連盟会長、ダ・コスタ国会議員、ディリ港湾関係者等が、外交団は豪州大使、中国大使が、日本側からは北原大使、榎本JICA所長、改修工事を担当した平木若築建設株式会社ディリ所長、コンサルタントを担当した久保元Idesプロジェクト部長等が出席しました。
また、ポルトガル海軍の訓練船で、修復されたディリ港に寄港した帆船「サグレス号」のプロエンサ艦長も式典に出席しました。
ディリ港は、インドネシア時代に建設されましたが、2002年に埠頭の岸壁の一部に陥没が発生したため危険な状態となり、船の停泊や荷役作業に大きな支障が出る恐れがありました。このような状況を改善するため、日本政府は、2006年にディリ港の抜本的な改修工事を行うことを決定し、9億2200万円を供与しました。
東ティモールは、生活物資のほとんどを外国からの輸入に依存しています。さらに、復興支援から開発の段階へ移行し、経済発展が進み始めたことから、その貨物量も2010年の約9万トン(輸出3千トン、輸入8万7千トン)が、2020年には約15万トン(輸出5千トン、輸入14万5セントン)へ増加することが見込まれています。
ディリ港は東ティモール唯一の国際港として、東ティモール国民の生命を支える重要な港となっています。
日本の支援による今回のディリ港の改修が、東ティモールの社会経済開発の発展と東ティモール国民のより良い生活確保に向けて大きく貢献することが期待されます。
なお、ポルトガルの帆船「サグレス号」は、すでに7月から8月にかけて日本を訪問、横浜、種子島、長崎に寄港しています。艦長は「海上自衛隊の皆さんから大変温かい歓迎を受け、一般公開には、沢山の日本の皆さんが来てくださいました。」と語っています。
他の貨物船等と一緒にディリ港に接岸している同船は、改修されたディリ港の引き渡し式を祝うかのように美しい姿を見せていました。
国づくりに邁進する東ティモールにとって、港をはじめとする基礎インフラの整備は国民生活に直接関わる大変重要かつ喫緊の課題です。東ティモール国民と日本国民の友好の架け橋として、当館は今後ともこうした基礎インフラ分野への支援を積極的に続けていきます。
(了)
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1.引き渡し後、固い握手を交わすライ・インフラ大臣(左)と北原大使(右) |
2.改修なったディリ港と寄港中のポルトガルの帆船「サグレス号」 |
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3.ディリ港沖の「サグレス号」 |
4.日本と東ティモールの友好の印となる銘板 |
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