対東ティモール支援

 

無償資金協力
「ベモスーディリ給水施設緊急改修計画」に関する起工式について

平成22年8月27日

 

1.8月27日(金)(現地時間同日),東ティモールの首都ディリから車で約1時間のベモス川上流(取水堰)において,防災・災害復興無償資金協力「ベモスーディリ給水施設緊急改修計画」(6億9400万円)の起工式が行われました。起工式には,日本側から北原巖男駐東ティモール大使,榎本JICA東ティモール事務所長等が,東ティモール側からペドロ・ライ・インフラ大臣,ペレイラ電力・水利・都市化担当国務長官等,また警察関係者,地元住民,工事関係者も参加し,盛大な式典となりました。

 

2.この事業は,2004年及び2005年の大洪水によって多大な損傷を受けたベモス浄水場の取水堰,導水管(総延長7km)及び配水池等の緊急改修を行うもので,まさにディリ市民の「いのちの水」を確保しようというものです。

 

3.北原大使は,起工式のスピーチの中で,「大雨によって簡単に崩れやすい土地での改修計画は,決して容易なものではありません。」,「この事業は,ディリ市民の目にはほとんど見えない場所で行われていますが,日本は,ディリ市民の「いのちの水」を確保するために,この改修事業をしっかりと行う決意です。」と述べました。

 

4.日本は,2003年から2007年の間に,ディリ市内の2か所の浄水場を新設し,2か所の浄水場を緊急改修しました。また,2008年以降は浄水場に係る人材育成事業も行ってきました。これにより,現在4か所の浄水場からは消毒された清潔な水が,ディリ市民の3分の1に行き渡っています。我が国は,この事業によって,東ティモールの国造りに更に貢献したいと願っています。

 

起工式の様子

(左から,榎本JICA東ティモール事務所長,ペレイラ電力・水利・都市化担当国務長官,ペドロ・ライ・インフラ大臣,北原大使)

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