平成21年2月23日
1. 2月23日(月)(現地時間同日)、ボボナロ県において、約7億3千万円をかけた一般無償資金協力「マリアナI灌漑施設復旧改善計画」が完成したことに際し、農業水産省主催の竣工式が盛大に催され、我が方から北原巖男在東ティモール大使が、東ティモール政府側からはシャナナ・グスマン首相、サビノ農業水産大臣、ダ・クルス農業園芸国務長官、カイロ公共事業国務長官他関係者が、さらには東ティモール駐在外交団、UNMIT関係者等の他、地元住民約5,000名が出席しました。また、東ティモール政府は、ボボナロ県での竣工式に加え、首都ディリでも通りに横断幕を掲げ、竣工を祝いました。
2. 本計画では、ポルトガル統治時代に建設、インドネシア統治時代に拡張された灌漑施設が老朽化し機能を十分に発揮していないことから、復旧改善を行い取水を効率化して安定した農業用水の確保を目的としております。その結果、例えば水稲の耕作面積が雨季には現在600haのところ1050haに、乾季では現在100haのところ150haに拡大し、東ティモールの食糧増産に貢献することが大いに期待されています。また当該施設の維持管理には、研修を受けた地元住民が従事します。
3. 東ティモールでは人口の約8割が農業に従事しており、主要産業であることから、農業・農村開発は東ティモールの国づくりにとって不可欠であり、日本政府の東ティモールに対する支援の重点分野の一つです。地方の発展は引いては貧困撲滅につながり、さらには東ティモールの平和の定着を促進することとなります。日本は東ティモールのさらなる平和の定着と国づくりに向けて、今後も支援していきます。
左よりシャナナ・グスマン首相、ダ・クルス農業園芸国務長官、北原大使整備された水路を通り、取水口に向かう
横断幕が掲げられた水門 取水口付近に集まった地元住民 取水口付近に集まった多くの地元住民 北原大使署名の後、銘板に署名するグスマン首相水門を開ける大使
流れ出す水を見守る住民
勢いよく流れ出す水
式典会場に集まった地元住民
北原大使のスピーチ 本案件によって裨益する水田地帯
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