平成21年3月10日
1. 3月10日(水)(現地時間同日)、エルメラ県において、72,886ドルの草の根・人間の安全保障無償資金協力「エルメラ県コミュニティ・クリニックの救急体制強化計画」の引き渡し式が催され、日本側から北原巖男駐東ティモール日本大使の代理として、塩川宏郷在東ティモール日本大使館医務官兼参事官、東ティモール側から、フローリンド・デ・アラウジュ・エルメラ県保健局局長代理、アメリオ・ソアレス・レテフォ準県行政官、アーノルド・フレデリコ・レテフォ神父、バリー・トーマス首相アドバイザー等が出席しました。
2. 本計画では、エルメラ県エラウロ村で、基本的保健医療サービスを提供しているコミュニティ・クリニックSt. Bakhita Center(現地NGO、邦訳:聖バキタ・センター)に対し、医療処置装備を備えた四輪駆動の救急車が供与されました。山間部に位置する当該地域の山道はほとんど舗装されておらず、加えて、病院への患者の搬送には、老朽化の激しい中古車両を使用していたため、搬送には非常に困難が伴いました。これにより、当クリニックの救急体制が強化され、エルメラ県内に住む約10万人の医療サービスへのアクセスが大幅に改善されることが期待されています。
3. 東ティモールにおける保健医療設備は未だ十分ではなく、さらに山間部に居住する住民にとって、保健医療サービスを提供する施設へのアクセスを確保することは非常に難しい状況です。当国における支援を必要とされる地域や人々に対し、当館は今後も協力を続けていきます。
①式典に集まった多くの住民
②握手を交わす塩川医務官とエラウロ村村長
③救急車のテープカットを行う塩川医務官 ④聖バキタ・センターに供与された救急車
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