平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクト署名式

平成29年3月27日
3月22日,在東ティモール日本大使館において,平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力6件の合同署名式が行なわれました。
                                                                                               
                                                   山本大使スピーチ                                左:アントニオ国立病院事務局長、中央: ソアレス保健副大臣、右: 山本大使


                    
      左: ヴァレンレィン代表(東ティモールレノベーション財団)                                  保健関連2案件関係者
     中央: ペレイラ公共事業運輸通信副大臣、 右: 山本大使


                       
                                          給水施設建設2案件関係者                                                                                                学校校舎建設2案件関係者



(1)「ディリ県国立病院救急科拡張及び待合エリア改修計画」(被供与団体:ギド・バラダレス国立病院,供与限度額:83,000米ドル)
医療環境改善のため,首都ディリ県にあるギド・バラダレス国立病院救急科及び全科共有の待合エリアを拡張(50m2)・改修する(内容:診察室3室,事務室,薬保管室,受付待合エリア及びトイレ2箇所)。
 
(2)「ビケケ県オッス準県ウアブボ村における公共診療所建設計画」(被供与団体:東ティモール人材開発のために,供与限度額:83,299米ドル)
僻地住民への医療サービスを改善するため,上記村において公共診療所(内容:総合診察室,妊婦専用診察室,分娩室,入院室,事務室,薬局,研究室,待合室2箇所,トイレ3箇所)を建設する
 
 
(3)「アイレウ県アイレウ準県ラハエ村における給水施設建設計画」(被供与団体:東ティモールレノベーション財団,供与限度額:72,455米ドル)
安全な水へのアクセス改善のため,上記村において給水施設を整備する(内容:取水口1箇所,配水槽3基(容量:40,000ℓ×1基,20,000ℓ×1基,5,000ℓ×1基)配水管7,218m)。また,給水施設の維持管理に関する研修を行なう。
 
(4)「エルメラ県ポエテテ村給水施設建設計画」(被供与団体:東ティモール技術開発センター,供与限度額:82,732米ドル)
安全な水へのアクセス改善のため,上記村において給水施設を整備する(内容:取水口1箇所,貯水槽4基(容量:5,500ℓ×1基,3,100ℓ×3基),配水管6,500m,水汲み場26箇所)。また,給水施設の維持管理に関する研修を行なう。
 
 
 
 
(5)「バウカウ県ケリカイ準県ウアイタメ村学校改修計画」(被供与団体:カイラロ財団,供与限度額:82,332米ドル)
子どもたちに安全で快適な教育環境を提供するため,上記村において当地教育省の基準に基づいた恒久的校舎(3教室計210m2)を1棟建設する。また,生徒たちが安全に学校へ通学できるようにするために,集落から学校までの悪路(50m)を修繕する。
 
(6)「マナツト県ラクルバル準県バタラ村学校改修計画」(被供与団体:マナツト青年職業研修センター,供与限度額:83,237米ドル)
子どもたちに安全で快適な教育環境を提供するため,上記村において当地教育省の基準に基づいた恒久的校舎(3教室計210m2)を1棟建設する。また,衛生環境改善のため,既存トイレを改修し貯水槽(容量4,000ℓ×1基)を設置する。
 
2.出席者の挨拶概要
アナ・イサベル・デ・ファティマ・ソーサ・ソアレス保健副大臣
「東ティモールの国家開発戦略計画において,保健分野は重要課題のひとつとなっています。これまでの日本政府の他,JICAや日本のNGOによる東ティモールの保健環境改善に対する貢献に非常に感謝しています。」
 
ジャヌアリオ・ダ・コスタ・ペレイラ公共事業運輸通信副大臣
「水は人類にとって不可欠なものですが,安全な水へのアクセスは,東ティモール全体で(特に地方で)まだ課題となっており,今回の2案件を通じて地方に住む国民の多くが裨益することに感謝いたします。」
 
アルフレッド・アラウージョ教育省パートナーシップ協力局総局長
「日本国民の協力によって建設される校舎を1年,2年という短い期間ではなく,10年,20年というように長期的に利用できるように維持管理を徹底していきたいです。」
 
アウグスト・ピレス代表(カイラロ財団)
「今日の署名式は我々6団体のプロジェクトの始まりです。日本政府,そして日本国民の方々の支援を東ティモールの発展に役立ててまいります。」
 
山本大使
「私たちは,人々の日常生活の改善を支援するという,ただひとつの方向に進んでおります。これには維持管理を通じた持続可能なインフラの利用が重要となります。被供与団体,政府関係者,そして裨益者のそれぞれが供与されるインフラの,適切かつ長期的な維持に従事していただきたい。6団体のプロジェクトの素晴らしい成果を楽しみにしております。」